株式会社iFactoryは、2026年7月27日、東京・大手町の経団連会館で開催された、一般社団法人 日本経済団体連合会(経団連)主催のピッチ・ネットワーキングイベント「第37回 Keidanren Innovation Crossing (KIX)」に、AISol認定スタートアップとして登壇しました。本イベントは、大企業とスタートアップの連携を促進し、新たな事業創出やイノベーションの創出を目的として開催される、経団連の公式イベントです。
当日は、経団連 スタートアップ委員長・企画部会長 齊藤氏による開会に続き、AIST Solutions代表取締役社長 逢󠄀坂氏による挨拶が行われ、その後、6社のスタートアップによるピッチセッションが実施されました。iFactoryからは、取締役CFO/共同創業者の津嶋 辰郎が登壇しました。会場には約90名が参加し、大企業とスタートアップとの連携に向けた活発な交流が行われました。
※医薬品/高機能化学品の生産を全自動化する株式会社iFactoryは、インディージャパンのカンパニークリエーションとしての創出企業です。

医薬品製造の社会課題とiFactoryの取り組み
iFactoryは、「医薬品および高機能化学品の全自動生産プラットフォームを実現するモジュール型生産システム」をテーマに、医薬品製造を取り巻く社会課題と、その解決に向けた取り組みを紹介しました。
近年、新型コロナウイルス感染症の拡大によるサプライチェーンの混乱や、中東情勢の緊迫化によるホルムズ海峡の封鎖リスクなどを背景に、グローバルサプライチェーンの脆弱性が改めて浮き彫りになっています。医薬品についても、国内生産比率の低下が進み、安定供給や経済安全保障の観点から、国内の製造基盤を強化することが重要な課題となっています。
一方で、国内の製薬業界では、
• 薬価引き下げによる収益性の低下
• 製造現場における人材不足・労働環境の課題
• 人手に依存する工程に起因する品質リスク
といった構造的な課題を抱えています。
iFactoryは、これらの課題を解決するため、医薬品・高機能化学品の製造工程を自動化・モジュール化する新しい生産システムを開発しています。本事業は、2018年から約5年間、NEDOの戦略的省エネルギー技術革新プログラムにおいて研究開発・実証を進め、医薬品製造への適用可能性を実証しました。導入により、売上原価の低減、建設コスト・設備面積の削減、人件費削減などの効果が期待されています。
現在は、多くの企業が導入検討を進めており、製薬会社や化学企業、CDMOを中心に、約90社の設備見学、約30社とのトレーニングプログラムおよび実証評価を進める中で、現在国内外の複数企業が具体的な製品の製造プロセスへの導入検討を本格化しています。

今後に向けて
iFactoryは、産業技術総合研究所(産総研)が主導するコンソーシアムからスピンアウトしたスタートアップとして2023年より事業化を本格化し、2025年にはシリーズAラウンドで10億円の資金調達を実施しました。今後、医薬品だけでなく、半導体関係などの高機能化学品から食料まで、さまざまな重要物資 の安定供給と持続可能な製造基盤の実現に向けて、企業・研究機関・装置メーカーとの連携をさらに深めながら、次世代の製造プラットフォームの社会実装を推進してまいります。