破壊的イノベーションの時代に必要なイノベーションマネジメント

大企業であっても、破壊的イノベーションの波には逆らえず、一つのビジネスモデルの賞味期限は年々短くなっています。つまり、従来の研究開発だけでは新たな商品や事業を生み出すことが難しくなっているのです。
しかも企業には慣性があり、既存のビジネスモデルや成功体験によって変化への対応が困難です。「イノベーションのジレンマ」への対処をしつつ新たな事業を生み出すための「イノベーションマネジメント」が必要になります。

INDEE Japanとクリステンセン教授

ハーバード・ビジネススクールの故クレイトン・クリステンセン教授は『イノベーションのジレンマ』『ジョブ理論』『繁栄のパラドクス』などの著者で、イノベーション経営コンサルティングのイノサイト社を創業しました。INDEE Japanは2013年にイノサイト社と提携し、日本においてもイノベーション支援を展開してきました。氏の著書『ジョブ理論』『繁栄のパラドクス』等の日本語版解説も行っております。

イノベーションはスタートアップのものだけではない

イノベーションマネジメントとは、スタートアップの真似をしたり、スタートアップと提携するだけではありません。企業が持つ知的な資産や人材を価値創造へと向けるプロセス、組織、スキルセットを開発するための多面的なサポートをINDEEでは行っています。

イノベーションを生み出すためのキーコンセプト

Disruptive Innovation
破壊的イノベーション

破壊的イノベーションとは、従来製品の改良ではなく新たな価値と市場を生み出すイノベーションを指し、クレイトン・クリステンセンが提唱しました。優れた企業は顧客の短期的ニーズに応えるため、既存製品の改良に最適化しすぎるがゆえに、新しい価値を打ちだす新興企業に破壊されます。必要十分な性能ながら極めて低価格で顧客のジョブを解決するようなローエンド型破壊と、主要市場での性能は劣るが未解決のジョブを解決する新市場型破壊とにさらに分類することができます。

Job to Be Done
ジョブ理論(JOBSメソッド)

顧客は「ジョブ(用事)」を片づけるために製品やサービスを雇うという、ニーズの源泉に関する理論をクリステンセン教授が提唱しました。優れた製品ではなく、ジョブをより適切に解決する製品を消費者は買い、イノベーションにつながります。競合製品よりも性能が優れていても、顧客の目指す進歩=ジョブが達成されなければ、その製品は選ばれません。ジョブ理論についての解説記事にもまとめましたのでご参照ください。

Lean Startup
高速仮説検証/リーンスタートアップ

新しいビジネスプランは、必ず仮説が多く含まれています。つまり、ビジネスプラン通りに事業が立ち上がることはないため、プラン通りに投資を行ってしまうと、時間と資源の無駄遣いになってしまいます。事業立案と同時に、重要な仮説から順に検証を重ね、新規事業の確実性を高める手法をリーンスタートアップと呼びます。企業内の新規事業立ち上げにおいては、「ファーストマイル・ツールキット」のような体系的な仮説検証手法が有効です。

コンサルティングテーマ例

理論の実践で培ったノウハウで、イノベーションを支援

  • ジョブ理論の実践により、多額の投資を実行する前に、角度の高い事業仮説を構築し検証が可能
  • 20年以上の事業開発経験を持つベテランコンサルタントによる、事業化実行支援ときめ細やかなメンタリングを実施
  • エンジニアのバックグラウンドと事業開発の実績をもつコンサルタントが、技術を理解しシーズ起点の事業開発に伴走
  • シードアクセラレーター運営で、スタートアップ育成においても実証済みの支援メニュー
  • 実践で得られたノウハウを元に体系化されたフレームワークで実行支援